腎臓病と診断されて、たんぱく質や塩分を控えるように言われたものの、毎日の献立をどうすればいいか分からない。そんなときに候補に挙がるのが、食事制限向けの宅配食「ウェルネスダイニング」です。
結論からお伝えすると、ウェルネスダイニングで腎臓病の方向けに用意されているのは 「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」 です。1食あたり たんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下 に調整されていて、値段は1食あたり約822〜865円です。透析が始まっている方には、公式サイトでは「塩分制限気配り宅配食」がすすめられています。

腎臓病の食事は、CKDのステージや透析の有無で気をつける項目が変わります。この記事では、ステージごとの目安と1食の数値の比べ方、透析前と透析中のコースの違い、利用者の声を順番に見ていきます。
※価格・栄養価は2026年11月4日に公式サイトで確認した税込の数値です。制限の内容は人によって違うので、実際の量は主治医や管理栄養士の指示に合わせてください。
腎臓病の方向けは「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」
ウェルネスダイニングには6つの気配り宅配食があり、そのうち腎臓病の方向けとされているのがこのコースです。基準と、公式サイトに載っている平均値を並べると次のようになります。
| 項目 | 1食あたりの基準 | 1食あたりの平均 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 10g以下 | 9.1g |
| 塩分(食塩相当量) | 2.0g以下 | 1.9g |
| カリウム | 500mg以下 | 387mg |
| リン | ― | 113mg |
| カロリー | 300kcal以上 | 307kcal |
| 脂質 | ― | 17.9g |
| 炭水化物 | ― | 27.4g |
たんぱく質・塩分・カリウムには上限がある一方で、カロリーだけは「300kcal以上」と下限が決められています。たんぱく質を控えた分のエネルギーが足りなくならないようにするためです。
おかずの中身と値段
届くのは主菜1品と副菜3品が入ったおかずで、ご飯は付きません。メニューは約100種類あり、きのこたっぷりデミハンバーグ、ゆず香る鮭の幽庵焼き、本格麻婆豆腐、ぷりっとエビフライのような、普段の食卓に並ぶ料理が中心です。
| セット | 値段(税込) | 1食あたり(筆者計算) |
|---|---|---|
| 7食 | 6,058円 | 約865円 |
| 14食 | 11,858円 | 約847円 |
| 21食 | 17,258円 | 約822円 |
上の1食あたりの金額に送料は入っていません。送料がかからないのは、初回のお試し注文と、14食以上の定期注文です。ほかのコースとの値段の差や1か月の費用はウェルネスダイニングの値段・料金表にまとめています。
CKDのステージ別に見る、1食10g以下の使い方
自分に必要な1日の量が分かっていれば、宅配食の1食分がどのくらいの割合になるかを計算できます。ここでは、公式サイトで紹介されている日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」の目安と照らし合わせます。
たんぱく質:G3a以降は標準体重から1日の量を出す
| CKDステージ | たんぱく質の目安(1日) |
|---|---|
| G1〜G2 | 過剰な摂取を避ける |
| G3a | 標準体重1kgあたり0.8〜1.0g |
| G3b〜G5 | 標準体重1kgあたり0.6〜0.8g |
標準体重は「身長(m)×身長(m)×22」で出します。身長165cmなら約59.8kgで、1日のたんぱく質はG3aで約47〜59g、G3b以降で約35〜47gが目安です。
このコースは1食10g以下なので、1日のうち1食を置き換えると、残り2食に回せるたんぱく質に余裕ができます。ただ、たんぱく質は少なければ少ないほどよいものではありません。体格や腎臓の状態で適量が変わるので、自分の数字は主治医か管理栄養士に確認しておきましょう。
塩分:1日6g未満を3食で割ると1食2g
CKDの方の塩分は、1日6g未満が目安です。3食に分けると1食あたり2gで、このコースの基準(2.0g以下・平均1.9g)はちょうどその範囲に入ります。
カリウム・リン:制限が始まるのはG3bから
カリウムの目安は、G1〜G3aでは制限なし、G3bで1日2,000mg以下、G4〜G5で1日1,500mg以下です。このコースのカリウムは1食500mg以下(平均387mg)、リンは平均113mgです。
カリウムやリンを控える必要があるかは、血液検査の結果で決まります。医師から数値の指示が出ている方は、宅配食の分を引いた残りで、ほかの食事を組み立てていきます。
エネルギー:主食を減らしすぎない
エネルギーはどのステージでも標準体重1kgあたり25〜35kcalが目安で、身長165cmなら1日約1,495〜2,093kcalです。
たんぱく質を気にして主食まで減らすと、エネルギーが足りなくなりがちです。このコースはおかずだけで300kcal以上あるので、ご飯と合わせれば1食分のエネルギーを確保しやすくなります。
試算:夕食だけ置き換えた日の1日の配分
数字だけでは使い方がイメージしにくいので、身長165cm・G3bの方が夕食だけを置き換えた場合を試算してみます(平均値をもとにした筆者試算です。実際の量は主治医の指示に合わせてください)。
| 項目 | 1日の目安 | 夕食(宅配食+あったか応援ごはん) | 朝食・昼食に残る量 |
|---|---|---|---|
| たんぱく質 | 約35〜47g | 約9.2g | 約26〜38g(1食あたり約13〜19g) |
| 塩分 | 6g未満 | 約1.9g | 約4.1g未満(1食あたり約2g) |
| エネルギー | 約1,495〜2,093kcal | 約539kcal | 約956〜1,554kcal |
夕食の数値は、おかずの平均(たんぱく質9.1g・塩分1.9g・307kcal)に、後で紹介するたんぱく質0.09g・232kcalのパックごはんを足したものです。夕食1食をこの組み合わせにすると、朝と昼に回せるたんぱく質に余裕ができ、エネルギーも1食で500kcal以上を確保できることが分かります。
逆に、普通のご飯や汁物を足す場合は、その分のたんぱく質と塩分も加わります。どこまで足してよいかは、検査の数値によって変わるので、管理栄養士に相談しながら決めると安心です。
透析前と透析中ではコースが変わる
同じ腎臓病でも、透析が始まると食事で優先することが変わります。公式サイトのすすめ方をまとめると次のとおりです。
| コース | 公式サイトでの対象 | 1食あたりの主な栄養価 | 7食の値段 |
|---|---|---|---|
| たんぱく&塩分調整気配り宅配食 | 透析前の腎臓病の方 | たんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下 | 6,058円 |
| 塩分制限気配り宅配食 | 透析中の方・たんぱく質の制限は不要な方 | 塩分2.0g以下・たんぱく質平均12.5g・カリウム平均484mg | 5,702円 |
透析前は、たんぱく質とカリウムをしっかり控える必要があるため「たんぱく&塩分調整」。透析が始まるとたんぱく質やカリウムの制限がゆるむ場合がある一方で、塩分は引き続き控える必要があるため「塩分制限」が基本になります。塩分制限気配り宅配食について詳しくは、ウェルネスダイニングの減塩食で紹介しています。
透析中は水分の量にも気をつける
公式サイトで紹介されている、日本腎臓学会の慢性透析患者の食事療法基準の目安は、塩分1日6g未満、カリウム1日約1,500〜2,000mg、リン1日約700〜900mg、たんぱく質は体重1kgあたり1.0〜1.2g程度です。
透析中は水分の量も管理が必要で、汁物は水分が多くなりがちです。ウェルネスダイニングには、1杯あたり食塩相当量0.6gのフリーズドライの味噌汁「野菜を楽しむおみおつけ」もあります。お湯の量を自分で決められるので、その日に飲める水分に合わせて調整できます。
糖尿病性腎症の方は、どちらを優先するか医師と決める
糖尿病から腎臓に負担がかかっている方は、血糖値と腎臓の両方に配慮が必要になることがあります。公式サイトでは、たんぱく質や塩分の指示が出ているなら「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」、血糖値の管理を優先するなら「糖質&カロリー制限気配り宅配食」を目安にする選び方が紹介されています。
どちらを優先するかは腎臓の状態で変わるので、主治医の指示を確認してから選びましょう。
たんぱく質とカリウムを控えても食べやすくする工夫
たんぱく質・塩分・カリウムを同時に控えると、食べられる食材も味付けも限られてきます。このコースでは、調理の段階で次のような工夫をしているとのことです。
- 野菜は茹でこぼし・水さらしでカリウムを減らす:カリウムは水に溶けやすいので、野菜を細かく切ってから茹でこぼしたり水にさらしたりしています。カリウムが気になって野菜を避けていた方でも食べやすい作りです。
- 肉や魚は部位と種類で選ぶ:肉はバラ肉やロース肉、魚は白身魚やあじなど、たんぱく質が比較的少ないものを使っています。揚げる・炒めるなど油を使う調理で、たんぱく質を増やさずにエネルギーを足しています。
- 酢・柑橘・香辛料で味を決める:手作りのソースやタレに酢や柑橘、香辛料の風味を生かしていて、醤油味や味噌味ばかりにならないようにしています。

ウェルネスダイニングの腎臓病食の口コミ・評判
紹介するのは、公式サイトの「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」のページに掲載されている利用者の声です(SNSの投稿などは載せていません)。
「塩分2gでもおいしい」という声
多いのは、制限食なのに味がしっかりしていて驚いた、という感想です。50代女性の利用者は、次のように書いています。
塩分2グラムってどんな味なんだろうと半信半疑でしたが、とても美味しくて毎日のお昼ご飯が楽しみです。
出典:ウェルネスダイニング公式サイト「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」(50代女性・ご本人様)
「計算しなくてよくなった」という声
毎食たんぱく質や塩分を計算しながら料理するのが負担だった、という声もたくさん載っています。外食でとりすぎた日は、1食をこの宅配食にして1日の量を合わせている、という使い方をしている方もいます。職場に冷凍庫を置き、昼と夜の両方を定期便で食べているという方もいました。
注文前に知っておきたいこと
- 濃い味に慣れていると、はじめは薄く感じることがあります。
- 献立は管理栄養士が決めるので、届くメニューを自分で選ぶことはできません。苦手な食材を抜いてもらえるかは、公式サイトのページによって案内が違うため、注文時に問い合わせておくと確実です。
- おかずだけなので、ご飯やパンは自分で用意します。
サービス全体の良い点・気になる点は、ウェルネスダイニングの口コミ・評判にまとめています。
腎臓病食の宅配サービスを選ぶ5つのポイント
腎臓病の方向けの宅配食はほかにもあります。比べるときに見ておきたい点と、ウェルネスダイニングの場合を表にしました。
| ポイント | 確認すること | ウェルネスダイニング(たんぱく&塩分調整気配り宅配食) |
|---|---|---|
| 1. 栄養の基準 | たんぱく質・塩分・カリウムまで基準があるか | たんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下・300kcal以上。リンの平均(113mg)も公開 |
| 2. 送料込みの値段 | 毎日使っても続けられる金額か | 定期14食・21食は送料無料で1食約822〜847円 |
| 3. メニュー | 飽きない数があるか・自分で選べるか | 約100種類(2か月かぶらない)・おまかせ |
| 4. 届き方 | 冷凍か冷蔵か・受け取り方 | 冷凍でまとめて届く・賞味期限は到着後3か月以上・宅配BOX不可 |
| 5. 相談 | 食事の制限について相談できるか | 管理栄養士に無料で電話相談できる |
栄養の基準と値段は、ほかのサービスとも比べる
一般向けの冷凍弁当は、糖質や塩分の基準はあっても、たんぱく質やカリウムまでは決めていないことがあります。腎臓病の方は、まず基準の項目がそろっているかを見ましょう。
値段は、同じような基準の「たんぱく調整食」があるまごころケア食のほうが安く、定期購入の14食5,572円に送料980円を足しても1食あたり約468円です(2026年11月4日時点・筆者試算)。ほかのサービスとの違いはウェルネスダイニングとナッシュの比較にまとめています。
メニューは多いが、自分では選べない
制限食は毎日のように続けるものなので、メニューが少ないとすぐに飽きてしまいます。このコースのメニューは約100種類あり、毎日食べても2か月間は同じものが続かない数です。
その一方で、何が届くかは管理栄養士が決めるので、好きなメニューだけを選ぶことはできません。好き嫌いが多い方や、食べられない食材がある方は、注文前に扱いを確認しておきましょう。
冷凍で届くので、通院の予定に合わせやすい
冷凍でまとめて届くので、通院や外出の予定に合わせて、食べる日を自分で決められます。容器は1個あたり縦15cm×横20cm×高さ3cmです。受け取りが必要なので、時間帯を指定し、冷凍庫の空きも作っておきましょう。
制限の内容が変わる病気だからこそ、相談先があると安心
腎臓病の食事は、ステージが進んだり、検査の数値が変わったりすると、気をつける項目も変わります。そのたびに自分だけでコースや食数を決め直すのは不安なものです。
ウェルネスダイニングには、商品を買う前から無料で使える管理栄養士の電話相談があります。今の指示に合うのはどのコースか、何食から始めればよいかを、数値を伝えたうえで聞けるのは、ほかのサービスと比べるときにも見ておきたい点です。
ご飯・調味料・レシピなど、宅配食以外に使えるもの
おかずを宅配食にしても、主食や自炊する日の食事は自分で考える必要があります。ウェルネスダイニングには、そこを補う商品やサービスもあります。
たんぱく質0.09gのパックごはん「あったか応援ごはん」
ご飯にもたんぱく質が含まれているので、主食を減らしてしまう方もいます。「あったか応援ごはん」は公式サイトの表示でたんぱく質0.09g・232kcalのパックごはんで、普通のご飯と同じくらいのエネルギーをとりながら、たんぱく質はほとんど増えません(税込7,452円〜)。おかずとご飯の両方を管理したい方に向いています。
自炊用の「カリウム&塩分制限調味料セット」
醤油・味噌・白だし・ぽん酢の4点セットで、4品の100gあたりの平均は塩分7.3g・カリウム123mgです。1セット税込5,378円で送料はかかりません。いつもの料理の作り方は変えずに、調味料だけ切り替えたい方向けです。
腎臓病の方向けのレシピサイトと動画
管理栄養士が監修したレシピサイト「ウェルネス腎臓病レシピ」も無料で使えます。2026年には、管理栄養士が食事のポイントを話す公式YouTubeチャンネル「腎臓とごはんのあったか健康応援団」も始まりました。
管理栄養士への電話相談
コースや食数に迷ったときは、ウェルネスダイニングの管理栄養士に無料で電話できます。注文する前でも相談でき、受付は平日9:30〜12:30と14:00〜17:00です。「腎臓病だけど、お肉はどれくらい食べていいか」のような、宅配食以外の食事の相談にも乗ってもらえます。
ウェルネスダイニングの腎臓病食に関するよくある質問
Q. 医師に言われた量と合わない場合は?
この記事の数値は、一般的な目安と、ウェルネスダイニングの1食あたりの基準です。医師から言われている量に合うか分からないときは、主治医に確認してください。ウェルネスダイニングの管理栄養士に、検査の数値を伝えて相談することもできます。
Q. たんぱく質の制限がなく、塩分だけ控えるように言われている場合は?
公式サイトでは、たんぱく質の制限が必要ない方には「塩分制限気配り宅配食」が案内されています。どちらが合うか迷う場合は、医師の指示の内容を伝えて管理栄養士に相談してみましょう。
Q. 離れて暮らす親の家に届けられる?
届けられます。注文する人とお届け先を別にでき、代金も注文した人が払えます。電話(0120-503-999)は24時間つながるので、家族が代わりに注文することもできます。
まとめ:腎臓病の方は「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」から試してみよう
ウェルネスダイニングの腎臓病の方向けコースは、1食あたりたんぱく質10g以下・塩分2.0g以下・カリウム500mg以下の「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」です。値段は1食あたり約822〜865円で、茹でこぼしや手作りのタレなどの工夫で、制限があっても食べやすく作られています。
透析が始まっている方には「塩分制限気配り宅配食」がすすめられているので、今の治療の段階に合わせて選びましょう。
初回のお試し注文なら、7食から送料なしで試せます。注文のしかたや特典はウェルネスダイニングのクーポン・お試し注文のページで確認できます。

出典・参考リンク(タップで開く)
- ウェルネスダイニング公式サイト「たんぱく&塩分調整気配り宅配食」
- ウェルネスダイニング公式サイト「塩分制限気配り宅配食」
- ウェルネスダイニング公式サイト「腎臓病食の宅配弁当」
- ウェルネスダイニング公式サイト「透析食の宅配弁当」
- ウェルネスダイニング公式サイト「透析中の方の食事管理を支える宅配食」
- ウェルネスダイニング公式サイト「たんぱく質制限 宅配食・主食」
- ウェルネスダイニング公式サイト「糖尿病性腎症の宅配弁当」
- ウェルネスダイニング公式サイト「カリウム&塩分制限調味料セット」
- ウェルネスダイニング公式サイト「商品の相談・栄養相談」
- ウェルネスダイニング公式サイト「メニュー(たんぱく&塩分調整気配り宅配食)」
- ウェルネス腎臓病レシピ(ウェルネスダイニング)
- ウェルネスダイニング公式サイト「15周年特設サイト」
- まごころケア食 公式サイト
※いずれも2026年11月4日に確認。日本腎臓学会の目安は、上記の公式サイトで紹介されている内容(「CKD診療ガイド2024」「慢性透析患者の食事療法基準」)をもとにしています。

