サステナブル・シーフード

MSC・ASCラベルは、「サステナブル・シーフード」の証です。未来にも魚を食べ続けていくことができるように、魚の獲り過ぎや、自然を傷つけない方法で獲られたMSC・ASCのラベルが付いた「サステナブル・シーフード」を選びませんか?

ASCとは?

MSCのような天然の水産物だけでなく、養殖による水産物にも、MSCと同様に認証する仕組みがあります。養殖版海のエコラベルの「ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)」の認証制度です。
水産養殖管理協議会(ASC)は、WWF(世界自然保護基金)とIDH (オランダの持続可能な貿易を推進する団体)の支援のもと、2010年に設立された、独立した国際的な非営利団体です。
ASCラベル横
「養殖」によるシーフードは、人間が地球上で利用している食料の生産システムの中で、最も成長が著しく、世界の水産物のおよそ半分を占めるほどになっています。
ASC図1
しかし、こうした養殖水産業には、海洋環境の悪化、餌となる天然魚の過剰利用、養殖魚の逃避による生態系の攪乱など、環境に悪影響を及ぼすケースが少なくありません。
  • 養殖場建設による自然環境の破壊
  • 水質や海洋環境の汚染
  • 薬物の過剰投与
  • エサとなる生物(天然資源の魚などを含む)の過剰利用
  • 養殖された魚が病害虫を自然界に持ち込む
  • 養殖場から逃げ出した個体が外来生物として生態系に影響を及ぼす
さらに、劣悪な労働環境のもとで、こうした養殖業が行なわれているケースも指摘されており、社会的な問題になっています。

ASCの認証制度は、環境に大きな負担をかけず、地域社会にも配慮した養殖業を「認証」し、「責任ある養殖水産物」であることが一目でわかるよう、エコラベルを貼付して、マーケットや生活者に届けるものです。

2017年8月現在、ASC認証の対象となっている魚介類は、ティラピア、パンガシウス、サケ、二枚貝(カキ、ホタテ、アサリ、ムール貝)、アワビ、淡水性マス、エビ、ブリ・スギの8魚種12品目です。

日本においては、2016年3月30日に宮城県漁業協同組合 志津川支所の戸倉事務所が、カキ養殖で国内初のASC認証を取得しました。(詳しくはこちら

流通販売においては、2014年3月1日に、ノルウェー産のアトランティックサーモンが、このASC認証を受けたシーフードとして国内で初めて販売されたのを皮切りに、パンガシウス、バナメイエビ、カキ、ギンザケの5魚種が販売されています。

現在唯一の国産のASC認証水産物である南三陸のカキは、「戸倉っ子カキ」としてスーパーでお買い求めいただけます。

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CoC認証とは?

MSC認証・ASC認証を取得した漁業者・養殖業者による認証水産物が「海のエコラベル」を付けて消費者のもとに届くためには、もう一つ必要な認証があります。それがCoC認証です。
水産物の流通・加工の過程では、認証水産物と、そうでない水産物が混じってしまう可能性があります。
こうした非認証の水産物の混入を防ぐため、製品がたどってきた経路を遡ることができるようトレーサビリティを確保するしくみが、CoC認証です。
CoCはChain of Custody の略で「加工・流通過程の管理」を意味します。

店頭に並ぶMSCとASC認証製品 

MSCやASCの認証を取得した漁業者・養殖業者によるシーフードが消費者の元に届くまでは、流通・加工などいくつかの過程を経ることがほとんどですが、この部分で認証されていないシーフードが混じってしまう可能性があります。そうすると、製品にラベルを貼る意味がなくなってしまいますね。
こうした非認証のシーフードの混入を防ぐため、製品がたどってきた経路を遡ることができるようにトレーサビリティを確保するしくみが、CoC認証なのです。CoCはChain of Custody の略で英語で「加工・流通過程の管理」を意味します。
MSC2つの認証
審査を経てCoC認証を取得した流通・加工・小売店は、サプライチェーンにおいて認証水産物を非認証水産物と区別して管理することが求められます。

MSC認証・ASC認証の水産物が製品となるまでの過程で、CoC認証を取得していない業者を経た場合は、MSCやASCのエコラベルを付けて販売することができません。
「海のエコラベル」を付けたシーフードは、こうして厳しく管理されているのです。