サステナブル・シーフード

MSC・ASCラベルは、「サステナブル・シーフード」の証です。未来にも魚を食べ続けていくことができるように、魚の獲り過ぎや、自然を傷つけない方法で獲られたMSC・ASCのラベルが付いた「サステナブル・シーフード」を選びませんか?

なぜ、今「サステナブル・シーフード」なのか?

海洋環境と水産業

現在、水産資源の枯渇が世界的に懸念されており、FAO(国連農業食料機関)によれば、世界の海で行われている漁業の、すでに3割の資源が “もはや獲り過ぎ” な状態にあり、5割以上が限界まで漁獲されている状態と言われています。

この背景には、過剰な漁獲や違法漁業、資源管理が適正に行われていないなどが挙げられます。また、漁業の方法によっては、ウミガメや海鳥など希少な生物や漁獲対象でない生物を捕獲してしまったり、海底環境を破壊したりするなど、海洋環境や生態系に悪影響を及ぼすという、問題もあります。
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このような状況のなか、育てる漁業、養殖による水産物の生産が拡大しています。世界の人口が増え、多くの国で魚料理が人気になるなど、世界では水産物への需要が高まっているためです。そして、養殖水産物への需要が高まるにつれ、養殖場の設置による生息地の消失や餌や稚魚のための天然魚の過剰漁獲など、自然環境や地域社会への影響もまた、懸念されています。

日本は世界でも有数の水産物消費国です。また、水産物消費のおよそ半分は外国から輸入しています。その意味で、日本は世界の水産物消費を持続可能なものに変えていくうえで、責任があるといえます。

解決策としてのMSC認証制度とASC認証制度

このような問題を解決する方法のひとつが、MSC認証制度ASC認証制度です。MSC認証制度は、持続可能な漁業を認証し、ASC認証制度は、環境と社会への負荷を最小限にする、責任ある養殖業を認証する制度です。いずれも、第三者の認証機関が、厳格な基準に基づいて審査しています。
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MSC認証取得の漁業で獲られた水産物には、MSCの「海のエコラベル」を、ASC認証取得の養殖場で育てられた水産物には、ASCマークを付けて販売することができます。消費者が一目みて「サステナブル・シーフード」を選ぶことができるのです。それが、厳しい取り組みをしている生産者を支えることにつながります。水産資源や海洋環境を守る生産者が漁業や養殖業を続けることができれば、私たち消費者も、いつまでも水産物を食べることができるのです。

未来のために、いま求められる「サステナブル・シーフード」

魚や貝などの水産物は、獲り尽くしたりしなければ、いつまでもその恵みを受けることが出来ます。しかし、利用の仕方をひとたび誤れば、その自然の恵みも失われてしまいます。資源としての水産物の枯渇を加速させるだけではなく、海の生態系のバランスを崩し、それは、海の恵みを享受しながら生活する人間の社会に、経済的・社会的な影響をもたらします。

水産資源や自然を大切にする社会を私たちが選べば、将来に豊かな海を引きつぎ、魚や貝をおいしく食べ続けていくことができるはず。そんな考え方をする人たちが増えるために、「サステナブル・シーフード」という考え方を、社会に広めていくことが大切です。

これから先もお魚を食べ続けていくことが出来るように、将来において持続的に資源を利用できるよう、資源を適切に管理し、海洋環境や生態系への影響を最小限にした方法で獲られた、あるいは養殖された水産物を選ぶことが、いま求められています。

MSCとは?

「サステナブル・シーフード」は、大きく「天然」と「養殖」に分かれます。このうち「天然」によるものが、MSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)の認証を取得した漁業で獲られた水産物です。
MSCは1997年に設立された、持続可能な漁業の普及に取り組む国際NPOです。本部はイギリスのロンドンにあり、日本事務所は2007年に開設されました。

MSCラベル横

魚、貝、エビといった海の生き物は、世界中の多くの人々が生きていく上で必要不可欠なものです。こうした海の生き物は、自然に繁殖し、成長するスピード等を考えて適切な量を獲れば、いつまでも食べ続けることができます。
しかし、この「適切な量」を超えて獲り続ければ、海の生き物は減ってゆき、将来的に食べるのが難しくなってしまいます。また、魚を獲る際に、混獲や乱獲による他の魚種や生物への影響、及びその環境に配慮しなければ、豊かな海の生態系が壊れていってしまいます。
MSCは、豊かな海を守るために、持続可能で環境に配慮した漁業の普及に取り組んでいます。

MSC図1

MSCの漁業認証は、3つの原則を用いて審査します。
  • 原則1:対象となる水産資源が豊富で、資源管理されている
  • 原則2:生態系におよぼす影響が最小限に保たれている
  • 原則3:法律や規則などに従って漁業が行われている

MSC「海のエコラベル」は、水産資源や海洋環境を守って獲られた水産物に与えられる証です。
消費者がこのラベルの付いた水産物を選ぶことによって、厳しい取り組みをしている漁業者を支えることにつながり、持続可能で適切に管理された漁業が広がることになります。

水産資源や海洋環境を守る漁業者が漁を続けることができれば、私たちはいつまでも水産物を食べることができるのです。

MSC「海のエコラベル」付き製品

2017年9月現在、日本国内でMSC漁業認証を取得しているのは、以下の3漁業・4魚種です。
  • 京都府機船底曳網漁業連合会:アカガレイ漁業(2008年~)
  • 北海道漁業協同組合連合会:ホタテガイ漁業(2013年~)
  • 明豊漁業株式会社(宮城県塩釜市):カツオ・ビンナガ一本釣り漁業(2016年~)
各漁業について、詳しくはこちらから

MSC認証漁業